週末、将来の理容美容スタイリストを目指す学生の全国大会を見学してきました。
私からはまったく異業種の世界です。
しかし…ちょうど二十歳前後の学生たちが参加するこの大会は、異業種といえども大変興味深いものでした。
感想を一言。
「目指すものを持った人たちの気迫と集中力は凄い」です。
先ず目を引いたのはワインディングという技術。
写真にもあるような主に美容室などでパーマをかける際、頭髪にロッドなどを巻く作業の事です。
この作業はしっかりやらないと思った通りの仕上がりになりにくい作業です。
なにせ髪の毛は全てバラバラですから。
美容師になるための国家試験の課題の一つでもあって、試験では4種類のロッドを60本以上、20分以内に巻かなければなりません。
20秒以内で1本…です。
会場にはアップテンポのビートが流れる中で、緊張がはしります。
見ていて思ったことは「とにかく早い」
あとは、一つのミスで制限時間内に間に合わない事態を招きます。
ここに出場している学生は既に各学校の生え抜きであって、すさまじい集中力でした。
写真はその中でも最も美しいもので、昨年の優勝者の作品です。
私にはメーカーのモデル品にしか見えませんでした。
たくさんの人たちが見ている中で、これが20分以内に出来上がるのです。
また今年からネイル作品もあって、展示されていた作品はどれも芸術品です。
まったくの異業種の世界に触れて多くの刺激を味わってきましたが、卓越した技術をもってしても厳しい業界で生きていくのは大変な世界です。
しかし、スタイリストになるという夢と、お客様を美しくする事で喜んで頂く使命が、モチベーションとなっているのだと思いました。
表彰までは見ることができませんでしたが、参加された学生の皆さん大変お疲れ様でした。
お陰様で沢山の刺激をもらいました。
どうか素晴らしいスタイリストに成られることをお祈りいたします。