それにしても…今週のオリンピック、フィギアの浅田選手。
16位という本人にとってどん底のスタートだったに違いないのに。
ラストにここまで復活しリンクをスタンディングで飾ってくれるなんて…。
おそらく多くの人がそう思ったに違いなと思います。
一部にせっかちなコメントを述べた関係者には本当に残念でした。
その後に演技を控えている選手に対して背後から矢を射るようなものです。
たぶん多くの人が本人に伝わらないことを祈ったのでは…。
結局メダルには手が届かなかったけど。
日本中の、いや世界中の人間、宿命のライバルまでもが涙した演技。
頑張った先にあるのはメダルだけではない。
どん底から這い上がる不屈の精神力には人の心を揺さぶる何かがあるから世界中の人たち、選手までも感動したのだと思います。
昨日のエキシビジョンの演技を終えると「くじけそうなときも辛いことがあっても、笑顔って素晴らしいんだよということを伝えたいなと思いました」と曲に込めた思いを明かしていたのだそうです。
なんということか。
どれほどの重圧の中で四年に一度という試合に繰り返し挑んでいるのか…。
私たちには到底知りえない重圧。
寝ても覚めても逃れられないこんな試練って何だろう。
確かにメダルはすばらしい証。
でもそれ以上の賞賛があった今回の演技には金メダルを越える喝采がその証なのだと思います。
私が責任者なら、もう間違いなく国民栄誉賞出します(笑)
なぜなら浅田選手は金メダル以上の価値を「私たちに」くれたのですから。