社長ブログ

5月5日伊豆大島近海の地震について

 

ここのところ全国あちこちで体に感じる地震が多くなっていると感じますが、その中でも比較的大きかったのは5月5日の早朝、主に関東地方で大きく揺れた地震ではなかったでしょうか。

 

しかしこの地震、通常は大きな揺れにはなりにくい、かなり深度が深い(150Km以上)震源によるものだったのですが、実は今回気象庁としても前例にない、震度5弱を記録したものだったのです。

 

そもそも緊急地震速報は、全ての地震に対応するものでは無く、たとえば直下型であった場合の、その震源地周辺においては十分に間に合わない事は既に広く知られている事ですが、この深度150?以上と言う震源地の場合も、警報発表の対象とはなりません。

 

5月5日の伊豆大島近海の地震では、予報第1報から第4報までは推定した深さが 150km以浅(120kmと推定)だったため震度予想を行っていますが、第5報以降は深さが150kmよりも 深く(160km以深に)なったため、震度予想を行わず、警報発表の対象となりませんでした。

(ただし、仮に震度予想をしていたとしても、予想震度は4以下で、警報の発表基準には達しませんでした。)

本来は警報とならない小さな揺れの筈であった今回の地震ですが、私どもが扱う高度利用向けにおいてはその予報第一報においてデータを受信しています。

 

この検知した瞬間にマッピングシステムによって、画面上にその情報が記されます。

 

最近ではスマート端末でも緊急地震速報が手軽に受信出来る便利な時代になりましたが、たとえ警報として発表されなかった今回の事例でも私たちが設置する高度利用者向けシステムは地図上から目視でその状況を知る事が出来きました。

 

下記は当社の本社(新潟市)に設置された衛星による緊急地震速報受信端末で発報されたデータです。

 

 

地震発生(速報)
2014年05月05日 05時18分29秒頃に地震が発生したと思われます。
場所: 伊豆大島近海(北緯35.0度、東経139.4度)
深さ: 120Km
規模: マグニチュード5.5
震度: 3
予測震度: 2
到達予測時刻: 2014年05月05日 05時19分50秒頃

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