22日午後10時8分ごろ、長野県北部で震度6弱、新潟県上越地方で震度5を観測する地震があった事は既にご存知かと思います。
報道によれば主に長野市や白馬村でけが人が発生、白馬村で民家が倒壊し下敷きになった方がおられました。
幸い今回の地震で死者が出なかったのは奇跡的であったかもしれません。これはこの地域での日頃からの防災や助け合いへの高い意識があったからこそと感じます。
近隣家屋のご家族が、「どの家のどの部屋に寝ているのか…そこまで把握されていたから救出が速かった」とインタビューに答えておられたのが凄く印象的でした。
今回震度6弱を観測したのは、長野市、長野県小谷(おたり)村、小川村。白馬村や信濃町で震度5強、新潟県糸魚川市と妙高市で震度5弱。さらに石川、群馬、埼玉、神奈川、富山の各県など広い範囲で震度3以上の揺れが観測されました。
インフラでは道路の土砂崩れや隆起、ひび割れの発生、また高速道路や新幹線を含む鉄道も地震直後から運航の停止、電力も柏崎などで停電が発生しました。
当社が高度利用緊急地震速報システムを導入頂いている長野市内の電鉄会社様では発生直後から運航を停止、直後から施設を点検、再開したのは翌朝からであったそうです。
速報システムも無事に作動し、指令室の回転灯、橋梁の信号装置にも無事伝達されたとの事でした。
普段は長く使われなくも、いざと言う時の備えはやはりこう言う時に必要と感じます。
下記は当社新潟本社(新潟市東区)で受信した緊急地震速報データ(速報値)です。
地震発生(速報)
2014年11月22日 22時08分17秒頃に地震が発生したと思われます。
場所: 長野県北部(北緯36.7度、東経137.9度)
深さ: 10Km
規模: マグニチュード4.0
震度: 3
予測震度: 1
到達予測時刻: 2014年11月22日 22時09分05秒頃
添付の画面は余震データマッピングの写真ですが、この場合、震度3が現地最大震度、予測震度が新潟本社における予想値で、震度発生から48秒後に到達する事になります。
ただ速報値なので最終震度(6弱)とは違っていることもわかるかと思いますが、速報値は正確さよりも速さで出しますのでここが高度利用の違うところです。
当社が扱うsafety bird緊急地震速報は受信装置からのスイッチでパトライト(回転灯)や構内放送を起動する事はもちろんですが、施設管理者がこのマッピングでいち早く感覚的に状況を即時掌握出来る事は最大の特徴です。
また災害地の通信ケーブルが切断されても衛星回線は維持されるのも大きな利点です。
昨今のBCPの浸透で、緊急地震速報システムの導入は進んでいるかもしれませんが、ここまで対応可能なシステムを導入されているのは、当社でも電鉄系と大手企業の工場だけに成ります。
しかし一度導入するとその便利さは分かって頂けます。ぜひこの機会に社内BCPの見直しを図られているご担当者様が有られましたら、是非にご一報頂ければ幸いと存じます。
あらためて、「備えあれば憂いなし」…です。