もう先月になってしまいましたが、同業者有志勉強会にて広島県内の会社まで伺ってきました。
企業をとりまく環境は劇的に変化していて、一見普通に経済成長を遂げているようにも見えますが、長くにわたって上向いて来た人口や経済成長は既に大きな岐路に立っていると言えます。
少々大げさかもしれませんが、特に電気業界を取り巻く環境は顕著で、著しいテクノロジーの改革は世界規模で一気に進みますし、ITで先行するその大きなエリアでは、既に日本は最先端とは言えない状況です。
今は世界規模での設計と製造ですので、小さなエリアで特化出来て来たつい数年前の日本とは状況が違います。
多くの製造はもはや中国でさえ高コストになりつつ、どんどん各方面へ伝搬して行きますが、遅れているアジア全域の開発がこのままのスピードで進んで行くと一体何が起きるのかは経済学者でもベストな回答は難しいのではないでしょうか。
ひとつ言える事は、既に日本の私たちは生きていく為に必要なインフラや技術は十分手にしていると言う事。これから起きるテクノロジー改革は人の手を介さなくても自動で便利な社会と言われますが、それははたしてどこまで私たちの生き方を変えてくれるのか懐疑的な部分も含んでいます。
しかし止まらない、止める事が出来ないのが技術革新ですので、私たちは少なくともそれを利用し、その先を予想して継続して行かなければなりません。
まして国内の少子高齢化は歯止めがかかわる訳も無く、超大手と言えどもビジネスモデルは大きく変わって行かなければ生き残る事が難しい時代です。
さて私たちはどうすればよいのか…。
すくなくとも今までと同じ業態、同じ形式、同じ働き方ではミスマッチになる事の予想は出来ます。
今回の勉強会でこんな大きなテーマが出たわけにはありませんが、変化に対応した企業作りにおいては、その大きな努力を行っている会社への訪問であったと思います。
普段から変わらなきゃ…と思っていても、ことのほか組織を変革する事は大変難しいのが現状です。
そこに大きなリーダーシップを発揮して改革に取り組む姿はなかなか出来ない事です。
そんな活動を目の当たりにした私たちは、一種敬意を覚える程でした。
大きな改革の波と、それを動かそうとする経営者、また改革を上手く順応させて行く厳しさと優しさなど、様々な経営層と従業員の意見が交差して、生々しくも非常に充実した勉強会であったと思います。
遠路ではありましたが、商圏がだぶらないからこその意見交換は、普段なかなか触れる事の出来ないお話も出来てとても有意義でした。
最後に、私たちを迎えるにあたり、先方スタッフから頂いたおもてなしの心。
ささやかではあっても、その一つでどんなにか真心が伝わるか。
おもてなしとはサービスではなく、相手の気持ちに立つ事である事がよくわかります。
業務多忙の中、私たちの為に時間を割いて下さり、本当にありがとうございました。
私もいつかは皆さんをお迎え出来る体制を作って行きたいと思います。
それでは、ハッピーなメープルになりますよう、心よりお祈りしています。